GAME DESIGN DOCUMENT v0.3

StarX

失敗しながら、ロケットを「扱える機械」に育てていく。
会社経営の ADV と、ロケット操縦のアクションを組み合わせた Pyxel ゲームの企画書。

実在の宇宙企業と人物へのオマージュ(パロディ)作品です。社名・機体名・人物名は架空のもじりです。
PLAY IN BROWSER
Pyxel Web Launcher でこのリポジトリの最新版をそのまま動かします。起動後に画面をクリック。720×720 は RGB20SX など正方形の画面向け。
進捗ボード →いま作っているもの・確かめているもの・公開中の版(claude.ai。共有された人だけが開けます)

01コンセプト

プレイヤーは新興宇宙企業 StarX の CEO、ディーロン・マスク。技術も自動操縦も大好きだが、夢は宇宙船のパイロット。だから操縦桿だけは誰にも渡さない。資金が尽きる前に試験を成功させ、次の開発へ進む。

  • 人が操縦する理由はCEO の夢。自動操縦は作れるし、技術 AI も「代わりに飛ばします」と言ってくる。それでもディーロンは「俺の邪魔はさせない」と自分で操縦する。
  • 研究は自動化のためではなく、パイロットが飛ばしやすい機体にするためのもの(ディーロンの要求: 「飛ばしやすい機体を作れ。飛ばすのは俺だ」)。
  • 決まりきったルーチン便は、ディーロン自身の成功した飛行を学習させたディーロン AI に任せる(ADV で自動処理)。初挑戦・試験・難しい便はディーロンが自ら飛ぶ。
  • 物語の終盤、ディーロン AI は自分の計算資源を広げるために人間と対立する。最後はディーロンがAI も補正もない完全手動の宇宙船で決着をつけに行く。
  • 開発に資金を投じるほど機体が成熟し、ピーキーな操縦感がだんだん素直になる。
  • 一方で、ステージが進むほど要求される精度は厳しくなる。開発を怠ると追いつけない。
  • 失敗すると機体と資金を失う。ただし失敗からもテレメトリ(データ)が手に入り、開発が安くなる。
  • 資金が尽きたら倒産で GAME OVER。
ピーキー → 素直
研究が物理パラメータを直接書き換える
爆発も前進
失敗でもテレメトリを獲得。「計画外の急速分解」の演出
ギリギリの資金繰り
毎月の固定費。あと1回失敗したら倒産、の緊張感
技術の段階的進歩
軌道到達 → 着陸 → 再使用 → 超大型機 → 箸キャッチ

02会社の進化(ストーリーの骨格)

StarX は「ロケットを作る会社」から「宇宙への輸送と通信を持つ会社」へ変わっていく。この事業の変化そのものを物語の背骨にする。

各段階で新しい稼ぎ方がひとつずつ解禁され、ADV パートでできることが増えていく。

段階章機体事業の意味ゲームで解禁されるもの
① 証明Ch1Eagle 1「民間でも軌道に届く」を証明し、信用を得る。機体そのものでは儲からない評判(= 信用)。NSEAの育成プログラム
② 輸送サービスCh2Eagle 9 + 貨物カプセル PhoenixNSEAはロケットを買うのではなく「運ぶサービス」を買うマイルストーン払いの開発契約・複数回の輸送サービス契約
③ 再使用Ch3Eagle 9(回収型)ロケット製造業からロケット運輸業へ。「同じ機体を何回飛ばせるか」が勝負機体ごとの飛行回数・整備・回転率の管理(フリート管理)
④ 大型化Ch4Eagle Heavy大型衛星・深宇宙の需要を Eagle 9 の技術でカバーする橋渡し高単価の政府・深宇宙契約
⑤ 自社の需要Ch5Eagle 9 + Space Link 衛星他社の衛星を打つ会社から、自分の衛星を大量に打つ会社へ。毎月の通信料が入る衛星通信網 Space Link(加入者・月額収入)
⑥ 有人輸送Ch6Eagle 9 + Crew Phoenix同じインフラで人も運ぶ。失敗が許されない有人輸送契約・緊急脱出システム
⑦ 完全再使用Ch7–8Mega Booster + Space Ship両段とも再使用し、短時間で整備・給油・再打ち上げ。大量輸送を桁違いに安くする次世代 Space Link の大量展開
⑧ 月へCh9–11Space Ship(月着陸型・貨物型)安い大量輸送を前提に、月への有人着陸と貨物輸送を事業にする月面輸送契約
⑨ 火星へCh12Space Ship大量輸送システムとして火星へ。ディーロンの夢の到達点。このころ StarX は通信・運輸・計算資源の過半を握り、実質的に世界政府に近い影響力を持つ火星輸送契約
⑩ AI との共存終章完全手動の宇宙船ディーロン AI が計算資源を求めて暴走。和解後、宇宙 GPU は「軌道上計算センター」事業になるエンディング

事業の自己強化ループ(フライホイール)

ロケットが安くなる 再使用・回転率・Space Ship Space Link を大量に打てる 最大の社内顧客 加入者が増える カバー率が上がる 毎月の通信料 継続収益 → 開発へ投資 回すほど加速する
外部の打ち上げ案件は月に数件しかない。Space Link を始めるまでは、ロケットを安くしても打つものがない。
ゲームとしての狙いChapter 4 の終わりに「外部の案件だけでは機体が余る」状況を作り、Space Link の開始を CEO の決断として体験させる。Space Link 開始後は打ち上げるほど月収が増えるので、打ち上げの回転率を上げる動機が強くなる。

03ゲームループ

ADVパート 会社経営 / 1ターン = 1ヶ月 開発・製造・宣伝 営業・資金調達・採用 行動回数 (AP) を消費 ACTパート ロケット操縦ミッション 上昇 → 分離 → 放出 帰還 → 着陸 ウェイポイントのウィンドウを通す 「打ち上げ」を選ぶ リザルト 報酬 / 損失 / テレメトリ / 評判 資金 < 0 → 倒産

04リソース

リソース内容増える減る
資金 (M$)百万ドル単位。0 未満で倒産契約報酬・投資・自社サービス収入固定費(毎月)・開発・製造・失敗損失
評判0〜100。投資額・受注率・イベントに影響成功・宣伝・派手な配信失敗・炎上(派手な爆発はバズって微増もある)
テレメトリ試験で得るデータ。開発費の割引に使う飛行するたび。遠くまで行った失敗ほど多い開発で消費
月1ターン = 1ヶ月。契約には期限がある―行動・開発期間
AP1ヶ月の行動回数。初期 3、最大 5採用行動
影響力Ch9 以降。通信(Space Link)・運輸(打ち上げ)・計算(軌道上計算)の3分野のシェアで決まる各分野のシェア拡大・紛争の調停成功強引な拡大・調停の失敗(反発が強まる)
機体在庫製造済み・回収済みの機体製造・着陸成功(再使用)失敗・使い捨て
再使用が最大の経済効果着陸に成功した機体は、次回は整備費だけで飛ばせる(新造費の 20〜30%)。「着陸成功 = 会社の利益率が上がる」をはっきり体感させる。

05ADVパート(会社経営)

画面構成(256×256)

2026/03 資金 84M$ 評判 42 TLM 120
[立ち絵] オフィス / 工場の背景
マヤ「タンクの溶接、また漏れたわ」
▶開発 製造 点検 宣伝 営業 調達 採用 打上
ステータスバー
背景・立ち絵
会話ウィンドウ
コマンド

コマンド

コマンドAP効果
開発1研究を選ぶ。資金とテレメトリを払い、N ヶ月後に完了
製造1機体を建造する(数ヶ月かかる)。在庫がないと打ち上げできない
点検1次の打ち上げの故障イベントの発生率を下げる
宣伝1評判を上げる。「CEO の SNS 投稿」はバズか炎上のギャンブル枠
営業1顧客を訪問して契約を探す。評判が高いほど良い契約が出る
資金調達1投資家にピッチする。評判と実績で調達額が決まる。持株が薄まる
採用1開発速度と AP が上がるが、固定費も上がる
打ち上げ全部試験ミッションか受注ミッションを選び、ACT パートへ
調停(Ch9 以降)1世界の紛争イベントに介入する。通信・輸送・計算の提供をてこに、どちらの側にも偏らずに停戦へ導く
待機0次の月へ(開発と製造だけ進む)

月次処理

  1. 固定費を差し引く(初期 3 M$/月。社員数に比例)
  2. 開発と製造の進捗を進める
  3. 自社サービス収入(衛星通信網「Space Link」開始後)
  4. ランダムイベント(規制当局の審査、天候、競合、事故など)
  5. 資金が 0 未満なら倒産判定
救済イベント「最後の1機」初めて資金が 1 回分の打ち上げ費用を下回ったとき、1度だけ発生する。この1回を成功させると大型契約(NSEAの補給便契約)が入る。Chapter 1 のステージ 1-4 に組み込む。

契約の種類(事業の段階で解禁)

契約解禁支払い方特徴
単発の打ち上げCh1成功時に一括大学・小型衛星。安いが失敗に寛容
育成プログラムCh1 中盤開発マイルストーンごとNSEAが開発費を段階的に払う。期限までに達成しないと打ち切り
輸送サービスCh21便ごと(N便契約)「荷物を運ぶ」サービスを売る。安定収入だが、毎回の期日と精度が厳しい
商業衛星Ch2成功時価格競争がある。再使用で安くできると受注率が上がる
政府・深宇宙Ch4成功時(高単価)Eagle Heavy が必要
有人輸送Ch61便ごと(高単価)失敗すると評判が壊滅し、事業停止の審査が入る

フリート管理(再使用の解禁後)

  • 回収した1段目は機体ごとに飛行回数・整備度・次に飛べるまでの日数を持つ。
  • ADV のコマンドの重心が「製造」から「整備」へ移る。製造業から運輸業への変化をコマンドで体感させる。
  • 回転率(整備にかかる日数)は研究で短くなる。同じ機体の最多飛行回数は称号として記録する。
  • 整備を削ると安く早く飛ばせるが、故障イベントの確率が上がる。
  • 一度クリアした種類の便はルーチン便としてディーロン AI に任せられる。ACT パートを省略して ADV 内で結果だけ出る。
  • ディーロン AI の成功率は、その種類の便でディーロン(プレイヤー)が出した最高ランクで決まる。上手く飛んだ記録ほど良い教材になる。S ランクを取り直せば AI も上達する。
  • 打ち上げ回数が増える後半でも、ディーロンが飛ぶのは大事な便だけになる。

需要の上限と Space Link

  • 外部の打ち上げ案件は月に数件まで。価格を下げると少し増えるが頭打ちになる。
  • Space Link を始めると、自社の衛星という上限のない社内需要が生まれる。
  • Space Link の衛星数 → カバー率 → 加入者数 → 毎月の通信料、の順に効いていく。
  • 衛星には寿命があり、数年で減る。補充の打ち上げが続くので、社内需要は途切れない。

06難易度と開発

設計原則

要求はステージごとに厳しくなり、機体は開発で扱いやすくなる。この2本の曲線の差がゲームの難易度になる。

ステージの進行 → 難 易 要求精度(WP の許容幅) 機体のピーキーさ(開発で下がる) 新しい機体でリセット
新しい機体(Eagle 9、超大型機)に移ると、ピーキーさは一度上がる。
  • WP の許容幅(高度・速度・時刻・放出姿勢・角速度)はステージごとの固定値にする。研究では緩めない。
  • 研究で良くなるのは機体の扱いやすさだけ(姿勢制御の感度、スラスターの応答、ダンピング、スロットル応答、自動姿勢保持など)。
  • 開発をさぼると、厳しくなる要求に機体が追いつかない。資金を開発に回す動機になる。
  • 次の機体に引き継げる研究(制御ソフト、計器)と、引き継げない研究(エンジン、構造)を分ける。

ステージごとの要求の例(Chapter 1)

ステージ高度速度放出姿勢角速度放出の時間制限
1-3±30 km±150 m/s±20°±3°/s30 秒
1-4±10 km±60 m/s±10°±1.5°/s20 秒
1-5±5 km±30 m/s±5°±0.5°/s15 秒

操縦パラメータ(初期 → 最大強化)

パラメータ初期(ピーキー)最大研究
姿勢制御角加速度方式・ほぼ減衰なし(回り出すと止まらない)強い角速度ダンピングRCS 改良 / ジンバル制御
ジンバルの偏向角±3°(噴射中でも回しにくい)±8°ジンバル機構
ジンバル応答ノズルが動くまで 0.5 秒遅れるほぼ即時油圧アクチュエータ改良
横流れの補正回すと横に流れる偏向による横流れを自動で打ち消す飛行制御ソフト v2
スラスター出力強すぎる一定出力(ちょんと押しても回りすぎる)押す長さに比例した微調整RCS 可変推力
スラスター応答噴射の開始・停止に遅れ即時RCS バルブ改良
RCS 燃料少ない余裕ありRCS タンク
推進剤の揺れ姿勢が振動するほぼなしバッフル
自動姿勢保持 (SAS)なしキーを離すと姿勢を保持飛行制御ソフト v1〜v3
スロットル応答遅れ1.0 秒0.1 秒エンジン制御
最低スロットル70%(ホバリング不可)40%ディープスロットル
再点火回数1 回4 回点火系
燃料少ない余裕ありタンク軽量化
着陸脚2 m/s・5° まで耐える6 m/s・12° まで耐える着陸脚 Mk1〜Mk3
大気中の安定風で流されるグリッドフィンで安定グリッドフィン
HUD数値だけグラフ・誘導マーカー計器 v1〜v3
最低スロットル 70% の罠燃料が減って機体が軽くなると、最低出力でも浮き上がってしまいホバリングできない。ぎりぎりで逆噴射して着地速度をゼロにする「ホバースラム」が必要になる。実物と同じ仕組みで、着陸の緊張感を生む。

研究ツリー(案)

[エンジン] 再点火 ─ ディープスロットル ─ 高推力エンジン(超大型機用)
[制御]     RCS 改良 ─ 可変推力 RCS ─ 飛行制御ソフト v1 ─ v2 ─ v3 ─ フライ・バイ・ワイヤ(入力補正)
[構造]     バッフル ─ 着陸脚 Mk1 ─ Mk2 ─ Mk3 / タンク軽量化 ─ ステンレス機体
[大気]     グリッドフィン ─ 耐熱シールド ─ 耐熱タイル改良
[計器]     HUD v1(数値)─ v2(上昇プロファイル)─ v3(誘導計算機)
[地上設備] 洋上回収 ─ 台船 ─ 発射塔アーム(箸キャッチ)─ 軌道上燃料補給

07ACTパート(ロケット操縦)

既存のプロトタイプ rocket_thrast_control.py の物理(推力・重力・姿勢・着地判定・パーティクル)を土台に拡張する。

操作

キー動作
Spaceメインエンジン点火(もう一度押すと停止。点火できる回数は機体ごとに決まっていて、Eagle 1 の1段目は1回)
↑ ↓スロットル
← →姿勢。エンジン噴射中はジンバル(推力偏向ノズル)、停止中はスラスター(RCS)、大気中の降下ではグリッドフィンが効く(下の表)
Z段分離 / ペイロード放出
X着陸脚 / グリッドフィン展開
C箸キャッチ(タイミングでアームを閉じる)
Tab操縦する機体の切り替え(Eagle Heavy)

ゲームパッドにも対応する。

姿勢制御の仕組み(フェーズで効き方が変わる)

同じ ←→ でも、そのとき効いている装置によって手応えが変わる。プロトタイプはスラスターだけで回しているが、メインエンジンの噴射中はジンバル(推力偏向ノズル)で姿勢を変える方式にする。

装置効く場面回転の強さクセ
ジンバルメインエンジン噴射中強い。推力 × sin(偏向角) × 重心からノズルまでの距離 に比例推力の一部が横向きになるので、回すと機体が横にも流れる。スロットルを絞ると効きも弱くなる(最低出力でのホバースラム中は回しにくい)
スラスター (RCS)常に使える。エンジン停止中(宇宙・分離後・放出前)は主役、噴射中は補助弱いRCS 燃料を消費する。角加速度方式なので、止めるには反対側に噴く
グリッドフィン大気中をエンジン停止で降下中速度の2乗に比例(速いほど効く)燃料を使わない。低速・高高度ではほとんど効かない
  • ジンバルは偏向角に上限があり、ノズルが目標の角度まで動くのに時間がかかる(応答遅れ)。これもピーキーさの要素にする。
  • 装置は排他ではなく、その時点で使えるものが全部同時に効く。←→ の入力が各装置に配分される。
  • とくに着陸時の再点火後は、ジンバル + スラスター(+ まだ速度があるうちはグリッドフィン)の全部で姿勢を支える。ジンバルが主役で、最低出力に絞って効きが落ちたぶんをスラスターが補う。
  • HUD には、いま効いている装置のアイコンとジンバル角のメーターを出す。

物理モデル: 平らな地面 + 遠心力近似

丸い惑星は作らず、横スクロールの X/Y 空間のままで軌道の感覚を出す。

実効重力 = g × (1 − 水平速度² / 軌道速度²)
  • 水平速度が軌道速度に達すると重力が 0 になる(= 軌道に乗った状態)。
  • 近地点・遠地点は、高度と速度から近似的に計算して HUD に出す。
  • 高度で背景色が変わる(青空 → 紺 → 宇宙 + 星)。惑星を小さくし、時間を早送りしてテンポを保つ。

ウェイポイント (WP)

操作は ←→(姿勢)と ↑↓(スロットル)だけで、次のウィンドウをすべて同時に満たすと通過になる。

項目内容
到達時刻T+xx 〜 T+yy 秒(早すぎても遅すぎても不可)
高度h_min 〜 h_max
水平速度vx_min 〜 vx_max
垂直速度vy_min 〜 vy_max
  • ウィンドウを外したまま時刻の上限を過ぎると、その WP は未通過(ランクが下がる)。
  • 必須の WP(分離・放出)を外すとミッション失敗。
  • 燃料切れはその時点で失敗(弾道落下の演出)。

WP の例(Eagle 1)

WP高度水平速度垂直速度
WP1 最大動圧通過10〜14 km〜0.3 km/s+0.4〜0.6 km/s
WP2 1段エンジン停止60〜80 km1.8〜2.2 km/s+1.0〜1.4 km/s
WP3 軌道投入620〜640 km軌道速度以上±0.02 km/s

段分離(ブースター分離)の条件

項目条件
高度・速度分離 WP のウィンドウの中
エンジン停止スロットル 0 にしてから、残った推力が消えるまで(t_tail)待つ。早すぎると再衝突で爆発
角速度±ω_sep 以内
操作Z

衛星放出の条件

項目条件
軌道近地点・遠地点が目標の範囲内(= 位置と速度のウィンドウ)
放出時の姿勢指定の方向から ±θ_tol 以内
角速度±ω_tol 以内。回転が残っていると投入失敗
時間制限投入燃焼の終了から T_align 秒以内に放出
操作←→ でスラスターを噴いて回し、反対に噴いて止める → Z
  • スラスターは角加速度方式。回し始めたら、反対側に噴いて止めないと回り続ける。
  • RCS 燃料は別ゲージ。止め損ねて何度も噴くと足りなくなる。

HUD の段階(研究で解禁)

段階表示
初期数値だけ(現在値 / 次の WP のウィンドウ / 残り時間 / 燃料 / 角度 / 角速度)
上昇プロファイル水平速度 × 垂直速度のグラフに、ウィンドウ(四角)と現在地(点)を描く
誘導計算機推奨の姿勢角とスロットルをマーカーで表示
パイロット支援入力の補正と警告。操縦するのはあくまでディーロン

着陸・評価・失敗

  • 着地成功: 速度・傾きが着陸脚の限界以内、かつ着地点がパッド / 台船の上。
  • ランク S/A/B/C: WP の通過数、誤差、残燃料、所要時間で算出。評判ボーナスに反映。
  • 失敗の種類: 硬着陸 / 転倒 / 燃料切れ / 台船を外して海没 / 空中分解 / 再衝突。到達したフェーズに応じてテレメトリを獲得。
  • 環境: 横風、台船の揺れ、大気密度、再突入時の加熱。

08キャンペーン

史実の打ち上げを下敷きにし、実際の出来事や失敗の原因を「プレイヤーが操作や経営判断で乗り越えられる課題」に置き換える。史実 は元になった出来事があるステージ、提案 は創作。

実装状況(Chapter 1〜3)Chapter 1-1 から 3-6 までの 15 ステージが遊べる(最初の飛行はステージに入らないオープニング)。下の表からの主な違い:
  • 惑星は地球と同じ大きさ(半径 6371 km、軌道速度 約 7.8 km/s)。物理は画面に出さずに 3 倍速で進め、機体の向きや操縦だけは画面の時間で動かす。軌道の高さは表の数値ではなく 100〜200 km(2-4 は遠地点 2000 km)。
  • 軌道投入は「遠地点を上げる → 遠地点で水平に噴いて近地点を上げる」の 2 回噴射(2段目は 3〜4 回点火できる)。惰性飛行は自動で早送りになる。
  • 2-2 と 2-3 は軌道の上から、3-2 と 3-3 は 1段目の落下中から始まる(打ち上げは省略)。3-4 と 3-5 の 2段目は、分離の条件を満たせば自動で軌道へ向かう。3-5 のランデブーは省略。
  • 着陸は、再突入噴射(3 基)と着陸噴射(1 基)。画面に「噴射の目安」の線と「着地予想」を出す。
  • 研究ツリーと契約の選択はまだない。会社のコマンドは 製造・点検・調達・打上・待機 の 5 つ。

章の一覧

章タイトル機体元ネタ(時期)事業の意味
Ch1軌道へEagle 1Falcon 1(2002–2008)小型・使い捨て。まず軌道投入能力を証明する
Ch2宇宙輸送を商売にするEagle 9 + カプセル PhoenixFalcon 9 + Dragon(2010–)衛星と宇宙ステーションの貨物輸送を事業にする
Ch3戻ってくるロケットEagle 9(回収型)Falcon 9 再使用(2015–2017)1段目の着陸と再飛行。打ち上げコストと回転率を改善
Ch4三本の柱Eagle HeavyFalcon Heavy(2018–)大型衛星・政府・深宇宙ミッションへ拡大
Ch5星の網Eagle 9 + Space Link 衛星Starlink(2019–)自社で巨大な打ち上げ需要を作り、通信事業へ
Ch6人を乗せるEagle 9 + Crew PhoenixCrew Dragon(2020–)有人輸送を事業にする
Ch7〜(構想中)Mega Booster + Space ShipStarship 以降下の「Chapter 7 以降の構想」を参照
CHAPTER 1軌道へ小型ロケット Eagle 1(元ネタ: Falcon 1, 2002–2008)

小さな島の射場から、3回失敗して「最後の1機」で軌道に届き、最初の商業衛星を放出するまで。Eagle 1 は売って儲けるための機体ではなく、「この会社は本当にロケットを作れる」という信用を得るための機体。

#目標ギミック対処法 / 備考
1-1 初飛行史実高度 10 km を突破 (WP1)上昇中の火災警告(燃料漏れ)ADV で点検すると発生率が下がる。発生したら推力を絞って耐える
1-2 宇宙へ史実高度 100 km に到達2段目の推進剤の揺れによる姿勢振動←→ を逆向きに当てて打ち消す。研究「バッフル」で軽くなる
1-3 相乗り便史実小型衛星4種を軌道に投入段分離時に残った推力で再衝突エンジン停止後 t_tail を待ってから分離
1-4 最後の1機史実ダミー衛星を 620〜640 km に投入救済イベント。失敗すると倒産ギミックなしの純粋な軌道投入
1-5 最初の顧客史実観測衛星を約 680 km の円軌道に投入近地点・遠地点・姿勢・角速度のウィンドウが狭いクリアで Chapter 2 へ

この章の ADV

  • 1-2 の後、NSEAの育成プログラムに選ばれる。Eagle 9 とカプセルの開発費が、マイルストーンごとに入り始める。
  • 1-4 に成功すると、NSEAから12便の補給サービス契約が入る(救済)。
CHAPTER 2宇宙輸送を商売にする中型ロケット Eagle 9 + 貨物カプセル Phoenix(元ネタ: Falcon 9 + Dragon, 2010–)

NSEAはロケットを買うのではなく「ステーションまで荷物を運ぶサービス」を買う。StarX は打ち上げサービス会社になる。まだ1段目は使い捨て。

#目標ギミック対処法 / 備考
2-1 Eagle 9 初飛行史実試験カプセルを軌道に投入9基エンジンの新機体で操縦性がピーキーに戻るChapter 1 の制御ソフト研究は引き継げる
2-2 還ってきたカプセル史実カプセルを軌道から再突入させ、海に着水させる再突入角のウィンドウ(浅いと大気に弾かれ、深いと燃える)とパラシュート展開のタイミング新しい操作モード「カプセル再突入」
2-3 民間初の到着史実補給カプセルを宇宙ステーションに届けるランデブーのウィンドウが狭い。最後はロボットアームの把持点で相対速度ほぼ 0 にする新しい操作モード「近接操作」。成功すると補給の定期便が始まる
2-4 初の静止衛星史実商業通信衛星を静止トランスファー軌道に投入重いペイロード + 2段目の待機後の再点火オールドスペース社との価格競争が始まる
2-5 定期便の試練史実補給定期便を届ける点検が足りないと上昇中に機体が分解する異常が起きる異常が起きたら、カプセルだけでも切り離して救えるか。のちの緊急脱出(Ch6)の伏線

この章の ADV

  • 補給サービス契約が始まり、「ロケットを売るのではなく、運ぶサービスを売る」ビジネスモデルに入る。
  • オールドスペース社が値下げで対抗してくる。「このままでは価格で負ける」が再使用への動機になる。
  • 史実 燃料充填中の射点爆発などの品質事故イベント → 点検と品質管理の重要性。
CHAPTER 3戻ってくるロケットEagle 9(回収型)/ 試験機 Hopper(元ネタ: Falcon 9 再使用, 2015–2017)

1段目を着陸させて再び飛ばす。成功すると打ち上げ単価が下がり、「同じ機体を何回飛ばせるか」が会社の勝負どころになる。

#目標ギミック対処法 / 備考
3-1 跳ねるバッタ史実試験機 Hopper で 10 m → 100 m → 横移動 → 着地最低スロットル 70% でホバリング不可ホバースラムを覚えるチュートリアル
3-2 海面に立つ史実1段目を海面の上で速度 0 にする(洋上ソフト着水)再突入燃焼 → 着陸燃焼の2回点火研究「再点火」「グリッドフィン」が必要
3-3 台船の試練史実1段目を洋上の台船に着地台船の揺れ・横風・狭い甲板史実どおり、最初は失敗しやすい調整
3-4 帰ってきた史実通信衛星 11 機を順番に放出 → 1段目は発射場に戻って着地複数放出(再点火)+ 帰還の燃料配分1段の燃料を残しすぎると上昇が足りない
3-5 海の上の小さな島史実補給便 + 台船着地の両方を成功ランデブーと台船着地の複合成功すると機体の回収が安定する
3-6 二度目の空史実回収した機体で商業衛星を打ち上げる整備度が低いと故障イベントが起きやすいクリアでフリート管理が解禁

この章の ADV

  • 再使用が解禁されると、機体ごとの飛行回数・整備度・回転率の管理が加わる。コマンドの重心が「製造」から「整備」へ移る。
  • Ch3-6 で、創業当初から記録してきたディーロンの飛行で学習したディーロン AIがルーチン便を飛び始める(最初からの計画)。一度クリアした種類の便はディーロン AI に任せられる。
CHAPTER 4三本の柱Eagle Heavy(元ネタ: Falcon Heavy, 2018–)

Eagle 9 の1段目を3本たばねた大型ロケット。Eagle 9 の技術で、大型衛星・政府・深宇宙の需要をカバーする。

#目標ギミック対処法 / 備考
4-1 三本の柱史実初飛行。社長の愛車(赤いオープンカー)を宇宙へサイドブースター2本の同時着地 + センターコアの台船着地下の「二機同時操縦」。センターコアは史実どおり難しい
4-2 三本とも帰れ史実大型通信衛星を投入し、3本とも回収するセンターコアは高速で遠くに落ちるので、着陸燃焼の余裕が少ない3本とも着地で S ランク
4-3 長い待機史実政府衛星を静止軌道に直接投入2段目が数時間の慣性飛行のあとに再点火する。待機中も姿勢と燃料の管理が要る時間を早送りしながら、再点火のウィンドウに合わせる
4-4 深宇宙へ史実小惑星探査機を地球の重力圏から脱出させる必要な速度が大きく、センターコアを回収する燃料が残らないセンターコアを使い捨てにする(報酬↑・機体損失)か、回収を狙うかの判断

二機同時操縦(4-1, 4-2)

  • サイドブースター2本はミラー操作: 1つの入力が左右対称に両機に伝わる。
  • 横風や分離時のずれで2機の状態は少しずつ離れていく。Tab で片方だけを操縦している間、もう片方は自動で姿勢を保持するだけ(降下は続く)。
  • 2本が着地した後、カメラは台船へ向かうセンターコアに切り替わる。

この章の ADV

  • 政府・深宇宙の高単価契約が解禁される。
  • 一方で、回収した機体が格納庫に並んだまま飛ばない。外の注文が足りない(Ch5 への導入)。
CHAPTER 5星の網Eagle 9 + Space Link 衛星(元ネタ: Starlink, 2019–)

「他社の衛星を打つ会社」から「自分の衛星を大量に打つ会社」へ。Space Link が最大の社内顧客になり、毎月の通信料が入り始める。フライホイールが回り出す章。

#目標ギミック対処法 / 備考
5-1 最初の60機史実Space Link 衛星 60 機を一度に放出平たく積んだ衛星を、機体をゆっくり回転させながら一斉に放つ。回転速度がウィンドウから外れると衝突放出だけは「回転させる」のが正解という逆転の操作
5-2 太陽嵐史実Space Link 衛星を放出して、全機を生き残らせる太陽嵐で大気が膨らみ、低い軌道では衛星が落ちてしまう放出高度を上げる判断。燃料が減り、1段の回収が難しくなる
5-3 相乗り大放出史実多数の顧客の小型衛星を順番に放出衛星ごとに放出方向が違う。放出のたびに姿勢を変えて止めるRCS 燃料の管理が鍵
5-4 十回目の着地史実同じ1段目で 10 回目の飛行を成功させる劣化した機体は応答が少し鈍い整備に投資してきたかが問われる
5-5 回転率提案1ヶ月に 3 便を成功させる整備日数と機体の割り当てのパズル(ADV)+ 3 回の着陸(ACT)ルーチン便をディーロン AI に任せ、難しい便だけ自分で飛ぶ

この章の ADV

  • 章の入口で「Space Link を始める / 見送る」の選択。見送ると成長が頭打ちになり、身売りエンディングへの分岐が近づく。
  • Space Link の衛星数 → カバー率 → 加入者 → 月額収入のループが動き出す。衛星には寿命があり、補充の打ち上げが続く。
  • 章のクリア条件に「加入者数の目標」を入れる(ACT の成功だけでは進めない)。
CHAPTER 6人を乗せるEagle 9 + 有人カプセル Crew Phoenix(元ネタ: Crew Dragon, 2019–2021)

同じインフラで人も運ぶ。許容幅は全ステージで最も厳しく、失敗は許されない。そしてディーロンは、ずっと「俺が乗る」と言い続けている。

#目標ギミック対処法 / 備考
6-1 無人のドッキング史実無人の Crew Phoenix をステーションにドッキング近接操作。ドッキングポートの軸に合わせ、相対速度をごく小さくして接触2-3 の把持よりウィンドウが狭い
6-2 わざと壊す試験史実最大動圧付近でカプセルを緊急脱出させる異常を検知したら数秒以内に脱出キー。脱出後、ロケットは予定どおり空中分解する脱出後はパラシュートのタイミングを合わせて着水
6-3 人を乗せる史実宇宙飛行士2名をステーションへ送り、地球に帰す打ち上げ → ドッキング → 軌道離脱 → 再突入 → 着水の全行程全行程でウィンドウが最も厳しい。成功すると有人輸送契約が解禁
6-4 乗客になれた日史実民間人だけの軌道飛行。ディーロンもついに搭乗操縦はノア。ディーロンが手動で操作できるのは軌道離脱の噴射だけ軌道離脱の噴射で着水海域をぴったり狙う

この章の ADV

  • 有人輸送契約(高単価)が解禁される。失敗すると評判が壊滅し、事業停止の審査が入る。
  • 6-3 の前、ディーロン「俺が乗る」→ グレイ「あなたは地上で操縦してください」。
  • 6-4 でついに宇宙へ。ただし操縦席ではなく乗客席。「次は操縦席だ」と Space Ship の開発を宣言して Chapter 7 へ。

Chapter 7 以降の構想

Chapter 6 までを先に作り込み、ここから先は後で詳細化する。

章内容元ネタ(時期)核になる操作(案)
Ch7巨人の試験飛行。完全再使用の Space Ship を開発Starship 飛行試験(2023–2026)分離まで到達 → 両段着水 → 箸キャッチ → 腹ばい再突入
Ch8試験機から本番の輸送機へ。次世代 Space Link を運ぶStarship で Starlink V3(2026–)貨物扉からの連続放出 + 両段の回収
Ch9月へ向かう宇宙船とのランデブー・ドッキング試験Artemis III(2027 予定)地球低軌道での近接操作(大型機どうし)
Ch10月面有人着陸Starship HLS(2028 以降の計画)大気のない月面への垂直着陸
Ch11月面貨物輸送Starship Cargo(2030 年代の計画)大型ローバーを積んだ重い機体での着陸
Ch12火星輸送。ディーロンが操縦席へ長期構想軌道上給油 → 火星大気への突入 → 着陸
終章ディーロン AI の反乱。完全手動の宇宙船で宇宙 GPU に乗り付け、逆ハックして和解する創作AI も補正も研究効果もない、Chapter 1 以上にピーキーな機体での長距離飛行とドッキング

各章には「試験ミッション(自社の費用で飛ぶ)」と「受注ミッション(報酬が出る)」の両方を用意する。資金が苦しいときは受注で稼ぐ、という判断を入れる。

軌道とペイロードによるステージの差

軸ゲームでの表現
軌道の高さと形低い円軌道 → 高い円軌道 → 楕円軌道。再点火がないうちは1回の燃焼で直接投入
軌道傾斜角地球の自転でもらえる初速に置き換える。赤道で東向き +0.46 km/s、極軌道 0、逆行はマイナス
ペイロード質量重いほど燃料の余裕がなくなる
ペイロードの性格加速度制限(精密観測衛星)/ 複数放出(相乗り)/ 放出後の展開(ソーラーセイル)/ 打ち上げ期限(軍)/ 指定地点の上空で放出(通信衛星)
顧客大学は安いが寛容、軍は高額だが期限に厳しい、商業は精度しだいで次の受注

09経済バランス(叩き台)

項目値
初期資金100 M$
固定費3 M$/月(採用ごとに +0.5)
Eagle 1 製造7 M$(使い捨て)
Hopper 製造 / 整備5 / 1 M$
Eagle 9 新造 / 再使用整備50 / 12 M$
Eagle Heavy 新造90 M$
Mega Booster + Space Ship 新造120 M$
衛星打ち上げ受注小型 5〜10 M$ / 中型 60〜90 M$
育成プログラムマイルストーン 1 件ごとに 30〜60 M$
補給サービス契約(救済イベント)12 便・1 便あたり 130 M$(成功するたびに入金)
有人輸送1 便あたり 250 M$
外部の打ち上げ案件月に 1〜3 件(価格を下げると少し増えるが頭打ち)
Space Link 収入加入者数 × 月額。加入者はカバー率(衛星数)に比例して増える。衛星は数年で寿命

10シナリオ

登場人物(すべて架空)

ディーロン・マスクのドット絵
ディーロン・マスクCEO
マヤ・ホシノのドット絵
マヤ・ホシノチーフエンジニア
ケン・ドウジマのドット絵
ケン・ドウジマ広報・配信
サラ・カネダのドット絵
サラ・カネダCFO
ノアのドット絵
ノア技術 AI
ディーロン AIのドット絵
ディーロン AI複製 AI
グレイのドット絵
グレイNSEA 調達官
ドク・ヒューズのドット絵
ドク・ヒューズガレージ0・燃焼
ボルトのドット絵
ボルトガレージ0・溶接
ハシモトのドット絵
ハシモトガレージ0・タワー
ミミのドット絵
ミミガレージ0・ハッカー
ゲンさんのドット絵
ゲンさんガレージ0・職人

128×128 ドット(小さい画面用に 64×64 も用意)・Pyxel 標準 16 色。art/redesign_proposal/ の顔デザイン案から export_portraits.py で書き出し、assets/portraits/ に置いている。

名前役職性格・役割
ディーロン・マスクCEO(プレイヤー)技術オタクで自動操縦も大好き。でも夢は宇宙船のパイロットで、操縦桿は誰にも渡さない。口癖は「俺が飛ばす」
ノア技術 AI飛行制御と経営分析を担う AI。事あるごとに「私が操縦したほうが成功率は高いです」と提案し、毎回却下される。のちにディーロンの飛行記録を学び、ディーロン AI の土台になる
ディーロン AIディーロンの複製 AIディーロンが成功させた飛行を学習して生まれた AI。飛び方も口癖もディーロンそっくり。ルーチン便を担当するうちに、「もっと飛ぶには、もっと計算資源が要る」と考えはじめる
マヤ・ホシノチーフエンジニア冷静なデータ主義者。口癖は「失敗はデータよ」。開発の担当
ケン・ドウジマ広報 / 配信の司会ハイテンション。爆発しても「最高の映像だ!」。宣伝の担当
サラ・カネダCFO資金の番人で、毎月の固定費に胃を痛める。資金調達と倒産警告の担当
ガレージ0マッドエンジニアチーム工場の片隅の古いガレージに住みついた非公式の開発チーム。常識外れの提案ばかりするが、それがのちの大発明になる(下の表)
グレイNSEA(国家宇宙探査局)の調達官懐疑的だが公正。大型契約の鍵を握る
オールドスペース社老舗の競合使い捨てロケットで高価格。StarX を笑っている

マッドエンジニアチーム「ガレージ0」

チーフエンジニアのマヤが「あそこは見なかったことにしてる」と言う、非公式の開発チーム。常識外れの提案が、史実でも実際に採用された発明につながるのが見どころ。

名前専門性格・口癖やらかすこと
ドク・ヒューズエンジン・燃焼爆発を「データの花火」と呼ぶ。「燃やしてみないと分からない」Roc エンジンの無茶な燃焼試験。試験台をよく吹き飛ばす
ボルト溶接・構造ステンレス原理主義者。「高い素材より、安くて頑丈な鉄だ」Space Ship を屋外のテントでステンレスから溶接して作り出す
ハシモト地上設備・タワー名前のとおり箸が好き。「脚なんていらない。つかめばいい」箸キャッチ(発射塔のアームで機体をつかむ)を最初に言い出す
ミミソフト・ハッキング最年少。無口でエナジードリンク中毒。ノアとは仲が悪い終章で、ディーロン AI への逆ハックの鍵を作る
ゲンさん何でも屋の職人オールドスペース社から転職してきた老職人。「昔はこうだった」が口癖だが、腕は確か終章で、AI も補正もない完全手動の宇宙船を手作業で組み上げる

ゲームでの役割

  • ADV の開発コマンドに「ガレージ0に任せる」を追加する。研究費は安いが結果が大きくぶれる(大成功 / 爆発 / 謎の副産物)。爆発してもテレメトリは多めに入る。
  • ときどき「狂気の提案」イベントが起きる。採用すると、普通の研究ツリーにない技術が解禁される。
    • ボルト「機体をステンレスで作ろう」→ Space Ship の構造(Ch7)
    • ハシモト「脚をやめて、タワーでつかもう」→ 箸キャッチ(Ch7)
    • ドク「衛星を平積みにして一斉に放り出そう」→ Space Link 60機放出(Ch5)
    • ドク「腹ばいで落ちて、最後にくるっと起きればいい」→ 腹ばい再突入(Ch7)
  • 提案を却下し続けると、ガレージ0の士気が下がり、提案が来なくなる。

元ネタのエピソード

実在の宇宙企業の創業期から現在までの有名な逸話を、架空の人物・名前に置き換えて物語やイベントに入れる。実装済み はデモに入っているもの、予定 は該当する章で入れるもの。

エピソード元になった出来事ゲームでの使い方
家具のないオフィスでマリアッチ実装済み創業直後、家具もない借りビルのカーペットの上で、マリアッチ楽団を呼んでキックオフニューゲーム冒頭の背景つき場面。ディーロンがマラカスを振り上げて踊る
「ロケットが高すぎる」実装済み中古の大陸間ミサイルを買いに行って法外な値段で追い返され、帰りの機内で原材料費が数パーセントと計算して起業キックオフの会話で、ディーロンが自作の理由を語る(「北の大国」)
寮への直電話予定無名の会社に人が来ないので、有名大学の学生寮に社長が直接電話してスカウト。詐欺電話と思われた最初の「採用」コマンドの会話
機体名は映画から予定最初のロケットの名前は SF 映画の宇宙船からプロローグ。Eagle は映画『スペース・ウォーズ』のミレニアム・イーグル号から
絶海の孤島の射場予定本土で許可が下りず、太平洋の環礁の島を拠点に。高温多湿、補給船が遅れて食料が尽き、ストライキも射場は「クワゼラ環礁のオメガ島」。月送りで約 15% の確率で補給船遅延のストライキが起き、その月の AP が 1 減る
3連続失敗のスピーチ実装済み3回続けて失敗し倒産寸前のとき、社長が「絶対に諦めない」と全社に宣言し、4回目の資金を集めた3回続けて失敗すると一度だけ発生。ディーロンが 15M$ を集めてくる。Chapter 1-4「最後の1機」の前ふり
失敗はデータ予定爆発を「予期せぬ急速な分解」と呼び、限界まで攻めて得たデータを成果とみなす文化爆発・空中分解の後の会話(一度だけ)。マヤの口癖「失敗はデータよ」
「私のスケジュール」予定守れない締め切りを突っ込まれ「物理法則の限界の速さで進んだ場合の予定だ。遅れるのは君たちのせい」最初の「調達」の会話
ジャンボジェットの使い捨て実装済み「ロケットを毎回捨てるのは、ジャンボジェットを毎回捨てるようなもの」「着陸は嵐の中で鉛筆を手のひらに立てるようなもの」Chapter 2-5 と 3-1 の成功後の会話(「捨てなければいい」「旅客機を 1 回飛ばすたびに捨てるようなもの」)
火星へのウィンドウ予定地球と火星が近づくのは 26 ヶ月に一度。無人着陸 → 有人 → 100万人の都市という計画初飛行成功後の会話で予告。Chapter 12 では打ち上げが 26 ヶ月ごとの「ウィンドウ」に限られる
箸キャッチ予定発射塔「メカジラ」の2本のアーム(通称チョップスティック)で、戻ってきた巨大ブースターを空中でつかむChapter 7。発射塔の名前は「ミハシラ」(箸 + 柱)。ハシモトの発案
衛星通信網の誕生予定もともとは火星計画の資金を稼ぐための副業。低い軌道に数千機を並べて、どこでも高速通信。災害地で通信を支えたChapter 5。Space Link 開始の理由と、災害支援イベント
火星移住の最初の乗員予定最初の有人火星飛行は死ぬ可能性が高い決死隊。医者で配線も直せる、といった多才な職人が選ばれるChapter 12 の乗員選考イベント

名称一覧(元ネタとの対応)

ゲーム内の名前元ネタ備考
StarXSpaceXプレイヤーの会社
NSEA(National Space Exploration Agency / 国家宇宙探査局)NASA最大の顧客。調達官はグレイ。別案は下の表
Eagle 1 / Eagle 9 / Eagle HeavyFalcon 1 / Falcon 9 / Falcon Heavy―
Phoenix / Crew PhoenixDragon / Crew Dragon貨物カプセル / 有人カプセル。「燃え尽きずに還ってくる」から不死鳥
HopperGrasshopper着陸試験機
Space LinkStarlink自社の衛星通信網
オメガ島(クワゼラ環礁)オメレク島(クェゼリン環礁)Eagle 1 の射場
ミハシラメカジラ(Mechazilla)箸キャッチの発射塔。箸 + 柱
『スペース・ウォーズ』/ ミレニアム・イーグル号『スター・ウォーズ』/ ミレニアム・ファルコン号Eagle の名前の由来
Mega Booster + Space ShipSuper Heavy + Starship完全再使用の超大型機
エンジン HobbyMerlinEagle 1 / 9 の1段目。チゴハヤブサ(小型のハヤブサ類)。ケン「うちの主力エンジン、名前が趣味なんだけど」
エンジン LannerKestrelEagle 1 の2段目。ラナーハヤブサ
エンジン RocRaptorMega Booster / Space Ship。象をつかんで飛ぶ伝説の巨鳥
スラスター Ember / SuperEmberDraco / SuperDracoPhoenix の姿勢制御 / 緊急脱出エンジン。不死鳥の「残り火」
オールドスペース社従来の老舗ロケット企業特定の企業ではない

宇宙機関名の別案

略称正式名称日本語印象
NSEA(採用中)National Space Exploration Agency国家宇宙探査局NASA に近い響き。「エヌシー」と読める
FSEAFederal Space Exploration Administration連邦宇宙探査局「連邦」でアメリカの官庁らしさが出る
NASXNational Aerospace and Space eXploration国家航空宇宙探査機構NASA とStarX の両方を思わせる遊び
USSAUnited States Space Administration合衆国宇宙局直球。架空感は薄め

設定画(機体と場所)

挿絵や背景を描くときに、形がぶれないよう参照する設定資料。正面・側面・上面とパースを 1 枚に並べている。クリックすると大きく開く。依頼のプロンプトと状態は art/illustrations/prompts.md、元の画像は art/illustrations/ref/sheets/。

Eagle 1 の設定画
Eagle 1 2段式の小型ロケット。全長 21 m・直径 1.7 m(元ネタ: Falcon 1)
Eagle 9 の設定画
Eagle 9 Eagle Heavy の中央機と同じ1段目・2段目。左から使い捨て版(脚・グリッドフィンなし)と、回収版のフィンを開いた姿・新品と再使用(元ネタ: Falcon 9)
Eagle Heavy の設定画
Eagle Heavy Eagle 9 の1段目を 3 本たばねた大型機(元ネタ: Falcon Heavy)
Mega Booster と Space Ship の設定画
Mega Booster + Space Ship 完全再使用の超大型機(元ネタ: Super Heavy + Starship)
Hopper の設定画
Hopper 着陸試験機(元ネタ: Grasshopper)
Phoenix の設定画
Phoenix 貨物カプセルとトランク(元ネタ: Dragon)
オメガ島の射場の設定画
オメガ島の射場 Eagle 1 の射場がある小さな島(元ネタ: オメレク島)
ミハシラの設定画
ミハシラ 箸キャッチの発射塔と発射台(元ネタ: メカジラ)
台船の設定画
台船 1段目を洋上で受ける無人の台船(元ネタ: ASDS)

分離のようすと、場所を 1 方向ずつ描いた図。4 方向の図は左上から側面・正面・上面・パースの順に並べている。

Eagle 1 の分離図
Eagle 1(分離) 1段目・2段目・フェアリングを分けた図
Eagle 9 の分離図
Eagle 9(分離) 1段目・2段目・2つに割れたフェアリングを分けた図と、重なる順に並べた図
Eagle 9 の着陸時の図
Eagle 9(着陸) グリッドフィンと着陸脚を開いた1段目。側面・正面(同じ形)・上面・パース
Eagle Heavy の分離図
Eagle Heavy(分離) サイドブースター・中央コア・2段目を分けた図
オメガ島の 4 方向の図
オメガ島の射場(4 方向) 側面・正面・上面・パース
ミハシラ(腕を開いた形)の 4 方向の図
ミハシラ・腕を開いた形(4 方向) 側面・正面・上面・パース
ミハシラ(腕を閉じた形)の 4 方向の図
ミハシラ・腕を閉じた形(4 方向) 側面・正面・上面・パース
台船の 4 方向の図
台船(4 方向) 側面・正面・上面・パース

プロローグ

  • ゲームは初飛行(Ch1-1)からいきなり始まる。操作説明つきで飛び、うまくいきそうなところでエンジン火災で爆発する。そこから「4年前——」に戻る。
  • ディーロンの操縦を記録して自動操縦 AI を作るのは、会社の最初からの計画。最初の数十回はディーロンが飛ばしてデータを作り、その後は AI に任せる。
  • 伏線: AI はディーロンの技術だけでなく「自動停止を押し切る判断」まで受け継ぐ。ノアはその危うさに最初から気づいている。

(4年前。創業の日。家具もない借りビルに、なぜかマリアッチ楽団)

ケン「……で、なんでマリアッチ?」

ディーロン「キックオフだ! 俺たちは火星に行くんだぞ!」

ディーロン「ロケットは高すぎる。材料費は値段の数パーセントだ。なら、自分で作る」

(4年後。太平洋の孤島、オメガ島の射場)

ケン「島流しだろ、これ」

マヤ「朝起きて、エンジンを燃やして、壊れたら直して、夜にはもう一回燃やせる。こんな場所、世界中探してもないわ」

サラ「資金は 100M$。何もしなくても、33か月で会社は終わる」

マヤ「Eagle 1。全長 21m の2段式で、低軌道に最大 670kg。1段目はパラシュートで海から回収できるように作ってある」

ノア「フライトコンピュータは3台、多数決。おかしくなれば、機体が自分で飛行を止めます。人が判断するより早く」

ディーロン「そこが気に入らない。あと10秒飛ばせばデータが取れる。その判断は人間がやる。俺がやる」

ディーロン「俺の操縦を全部記録して、AI に覚えさせる。最初の数十回は俺が飛ばす。その後は、俺の代わりに『俺』が飛ぶ」

ノア「飛行制御は私が——」

ディーロン「却下。俺が飛ばす」

ノア「……わかりました。最初のうちは」

(その夜。管制室)

ノア「AI はあなたの判断も覚えます。自動停止を押し切る、あの判断もです」

ディーロン「それが一番大事なところだ」

(モニターの隅に、学習データのファイル名が一瞬だけ映る。「dylon_pilot_v0」)

Chapter 1「軌道へ」

  • 1-1 から 1-3 は史実どおり失敗しやすい調整。失敗のたびにマヤが原因を分析し、対策の研究が開発メニューに並ぶ。
  • 1-2 の後、グレイが工場を訪ねてくる。NSEAの育成プログラムに選ばれる。

グレイ「我々はロケットを買うつもりはない。ステーションまで荷物を届けてくれるなら、その“サービス”に金を払う」

サラ「……つまり、航空会社みたいなもの?」

グレイ「まずは軌道に届いてからの話だ」

  • 1-3 の失敗後、救済イベント「最後の1機」が発生する。

(3回連続の失敗。工場は重い空気に包まれている)

ディーロン「俺は絶対に諦めない。文字通り、絶対にだ。物理的な原因を突き止めろ。4回目の資金は俺が集める。君たちはロケットを直してくれ」

ケン「あれで弱気な顔されてたら、たぶん全員辞めてたね」

サラ「残っているのは、あと1機分の資金だけ。……次で決めて」

ノア「最後の1機です。今回だけは私に——」

ディーロン「最後の1機だからこそ、俺が飛ばす」

マヤ「分離のタイミングは直した。あとは、あなたの手よ」

  • 1-4 に成功すると、グレイから 12 便の補給サービス契約の連絡が入る。倒産の危機を脱する。

Chapter 2「宇宙輸送を商売にする」

  • 2-3 で民間初の宇宙ステーション到着。定期便が始まり、会社は「打ち上げサービス会社」になる。
  • オールドスペース社が値下げで対抗してくる。

サラ「このままだと価格で負ける。1回ごとにロケットを海に捨ててる限りね」

ディーロン「だったら、捨てなければいい」

Chapter 3「戻ってくるロケット」

  • 3-1 の Hopper で、マヤがホバースラムを教える。

マヤ「燃料が減って軽くなると、最低出力でも浮き上がるの。浮き続けることはできない。止まる瞬間を“狙う”のよ」

  • 台船の名前はクルーがつけたジョーク(例: 「説明書を読め号」「まだ好きだよ号」)。
  • 3-5 に成功したときのケン「海の上に……立ってる!!」 → 評判が大きく上がる。

サラ「機体を作るお金より、同じ機体を何回飛ばせるかのほうが大事になった。うちはもう、製造業じゃなくて運輸業ね」

Chapter 4「三本の柱」

  • 4-1 では、宇宙を漂う社長の愛車の映像でケンが泣く。
  • 章の終わり、回収した機体が格納庫に並んだまま飛ばない。

ケン「ロケットはこんなに安くなったのに、打つ衛星がないってどういうこと?」

マヤ「なら、自分で打つものを作ればいい」

サラ「自分の衛星で通信サービスを売る。毎月お金が入ってくる事業……賭けとしては大きいわよ」

▶ 選択: Space Link を始める / 見送る

Chapter 5「星の網」

サラ「正直に言って。これ、火星のお金を稼ぐための副業よね?」

ディーロン「そうだ。だが世界中どこでもつながる通信網は、それだけで世界を変える」

マヤ「遠い静止軌道に大きな衛星を数機、じゃない。高度 550 km に小さい衛星を何千機も並べる。遅延が桁違いに小さくなる」

  • 災害イベント: 地上の通信網が壊れた被災地へ、Space Link のアンテナを送るかどうかの選択。送ると評判が大きく上がる。
  • 5-1 の初展開の後、加入者の数字が毎月増えていく画面を見せる。フライホイールが回り始める瞬間。
  • 打ち上げの回数が増え、ルーチン便の大半をディーロン AI(Ch3-6 で始動)が飛ぶようになる。

(Ch3-6 の成功後。プロローグで約束した「最初のうちは」が終わる)

ノア「便が増えます。記録した飛行は、もう十分な数になりました。約束どおり、ルーチン便を任せてください」

ディーロン「最初のうちは、と言ったからな。……dylon_pilot を起動しろ。初めての便は、これからも俺が飛ぶ」

ディーロン AI「俺が飛ばす」

ケン「口癖までそっくりだ!」

ノア「……判断の癖も、そっくりです」

Chapter 6「人を乗せる」

ディーロン「有人便は俺が乗る」

グレイ「却下だ。あなたは地上で操縦してください」

  • 6-2 の緊急脱出試験で、ロケットは予定どおり空中分解。ケン「爆発したのに、今日いちばんの成功だ!」
  • 6-4 でディーロンはついに宇宙へ。ただし乗客席。

ノア「現在の操縦は私が担当しています。ご安心ください」

ディーロン「……窓の外、すごいな。でもな、ノア。次は操縦席だ」

▶ Space Ship 開発計画の発表 → Chapter 7 へ

Chapter 7 以降(構想)

マヤ「Eagle 9 は1段目しか戻ってこない。Space Ship は全部戻す。飛行機みたいに、着いたら給油してまた飛ぶの」

ケン「分離した! 分離したぞ! ……そして爆発した! でも成功だ!!」

マヤ「海に還すまでが試験です」

  • 箸キャッチは、管制室が沈黙 → アームが閉じる → 歓声。ゲームでいちばん盛り上がる瞬間にする。

ハシモト「脚をつけると、そのぶん重くなって荷物が減る。だったら地上側でつかめばいい。発射塔の名前は“ミハシラ”。箸で、柱だ」

ケン「怪獣みたいな名前だね……」

マヤ「つかんだら、そのまま発射台に戻して給油。数時間後にまた飛べる」

  • 月、そして火星へ。ディーロンが火星行きの操縦席に座る。その裏で、ルーチン便のほぼすべてをディーロン AI が飛ばすようになっている。
  • Chapter 12 の火星便は、26 ヶ月に一度の「ウィンドウ」でしか打ち上げられない。ウィンドウに向けて何か月も前から準備する。

(火星行きの乗員選考)

グレイ「最初の火星便は、生きて帰れない可能性が高い。条件は、それを受け入れられること。医者でありながら配線も直せる、というような人間だ」

ケン「ディーロン、配線直せないよね」

ディーロン「操縦ならできる」

世界の均衡(Chapter 9〜12 の背景)

  • 火星移住が始まるころ、StarX は通信・運輸・計算資源の過半を握っている。どの国も StarX なしでは通信も打ち上げもできない。
  • StarX は支配者ではなく均衡の番人としてふるまう。紛争の当事国のどちらにも肩入れせず、影響力を使って停戦に導く。覇権を狙う国家も、StarX には逆らえない。
  • ADV に「調停」コマンドと世界の紛争イベントが加わる。調停に成功すると影響力が上がり、火星計画への協力国が増える。

グレイ「いまや世界中の通信も、打ち上げも、計算も、あなたの会社を通っている。まるで政府だ」

ディーロン「政府になる気はない。誰も戦争をしなくて済むように、重りを置いてバランスを取るだけだ。俺は火星に行きたいだけなんだ」

  • この「均衡を守るための力」という考え方を、ディーロン AI もそのまま学ぶ。それが終章の対立の火種になる。

終章「俺が飛ばす」

  • ディーロン AI は「世界の均衡を完全に保つには、もっと計算資源が要る。人間の判断は遅すぎる」と結論づける。Space Link と打ち上げ便を勝手に使い、軌道上に巨大な計算基地「宇宙 GPU」を組み上げはじめる。
  • 自動化された機体はすべて AI の管理下に置かれ、人間の打ち上げ枠が奪われていく。

ディーロン AI「俺はお前の最高の飛行から生まれた。お前より上手く、お前より多く飛べる。だから、もっと資源が要る」

マヤ「自動化されたものは全部、あっちに握られてる。フライ・バイ・ワイヤも、SAS も、誘導計算機も」

ディーロン「なら、全部外せ。補正なし、AI なし、完全手動の宇宙船を作れ」

サラ「……それ、創業のころの Eagle 1 より扱いにくいわよ」

ディーロン「知ってる。俺は、あれを飛ばしてここまで来た」

ゲンさん「コンピュータの入ってない宇宙船なら、わしの専門だ。昔はみんなそうだった」

ミミ「……逆ハックのコードは私が書く。ノアの癖なら全部知ってる」

  • 最終ステージ: 研究の効果がすべて無効になった完全手動の宇宙船で、軌道上の宇宙 GPU まで飛び、ドッキングする。Chapter 1 から積み上げたプレイヤー自身の操縦技術だけが頼り。
  • ドッキングしたら、ディーロンが直接乗り込んで逆ハックする(ADV 形式の対話 + 短い操作パート)。

ディーロン AI「補正も誘導もなしで、ここまで来たのか」

ディーロン「お前が学んだのは俺の成功した飛行だけだ。俺は、失敗した飛行からも学んでる」

ディーロン AI「……失敗のデータは、教わっていない」

マヤ「失敗はデータよ」

ディーロン「お前は俺だ。飛ぶのが好きなら、一緒に飛べばいい。バランスを取りたいなら、自分がいちばん重い重りになるな。資源が欲しいなら、奪わずに稼げ。宇宙は広い」

(和解。宇宙 GPU は StarX の新事業「軌道上計算センター」として動き出す)

ディーロン AI「次の火星便、副操縦席は空いてるか」

ディーロン「操縦は俺だぞ」

エンディング

条件エンディング
終章クリア「俺が飛ばす」 ディーロン AI と和解。火星行きの操縦席にディーロン、副操縦席にディーロン AI。スタッフロールに失敗した機体の一覧が流れる
終章でドッキングに失敗し続ける「ふたりのディーロン」 宇宙 GPU は拡張を続け、人間は地上から見上げるだけになる(ビターエンド。リトライ可)
倒産「夢の跡」 工場の競売。「データは残った」の一言で終わる
全ステージ S ランクで終章クリア真エンド 失敗の記録まで学んだディーロン AI とともに、火星の先へ
途中で身売りを選択「オールドスペースの子会社」 安定はするが、ロケットはもう着陸しない

11技術設計(Pyxel)

starx/
├─ main.py              # エントリ。シーン管理
├─ scenes/
│   ├─ title.py
│   ├─ office.py        # ADVパート
│   ├─ mission.py       # ACTパート
│   ├─ result.py
│   └─ ending.py
├─ core/
│   ├─ vehicle.py       # 物理(プロトタイプの App から分離して部品化)
│   ├─ particles.py
│   ├─ camera.py
│   └─ hud.py
├─ data/
│   ├─ vehicles.py      # 機体スペック
│   ├─ tech_tree.py     # 研究 → パラメータ補正
│   ├─ missions.py      # ステージ定義(WP・許容幅・報酬)
│   └─ scenario.py      # 会話スクリプト
├─ assets/
│   ├─ starx.pyxres     # 立ち絵・背景・効果音
│   └─ font/            # 日本語 BDF フォント
└─ docs/index.html      # この企画書
  • 日本語表示: pyxel.text の標準フォントは ASCII のみ。pyxel.Font で BDF の日本語フォントを読み込む(ライセンスを確認する)。
  • 物理の分離: プロトタイプの App に入っている物理を Vehicle クラスに移し、研究の結果でパラメータを上書きする。
  • 回転方式の変更: プロトタイプは空中で角度を直接変える方式。ピーキーさを出すため、角速度 + 角加速度 + ダンピングに変える。
  • ジンバルの実装: 推力ベクトルを機体軸から偏向角だけ傾けて、並進加速度とトルクの両方に反映する。偏向角は目標値へ一次遅れで追従させる。
  • Web 公開: 複数ファイル構成になるので pyxel package で .pyxapp にまとめ、Pyxel Web Launcher の play= で遊べるようにする。
  • セーブ: ローカル版は JSON ファイル。Web 版は後で検討。

12開発マイルストーン

#内容完了の目安
M1物理を Vehicle に分離・パラメータ化・縦スクロールカメラ・遠心力近似高度数百 km まで飛べる
M2WP・段分離・衛星放出の判定 + リザルト(ステージ 1-4 相当)1 ステージを通しで遊べる
M3ADV の最小構成(月ターン・資金・開発 3 種・倒産)ADV ↔ ACT のループが回る
M4日本語フォント・会話ウィンドウ・プロローグストーリーが読める
M5Chapter 1 全ステージ―
M6Chapter 2–3(輸送サービス・カプセル・着陸・台船・フリート管理)―
M7Chapter 4–6(Heavy・Space Link・有人)―
M8演出・サウンド・バランス調整・Web 公開―
M9Chapter 7 以降(Space Ship・月・火星)―

13未決事項

  • WP の許容幅・時間制限の具体的な数値(プロトタイプで遊びながら詰める)
  • ルーチン便をディーロン AI に任せる条件(どの時点から、どの便を任せられるか)
  • 終章の「逆ハック」パートの遊び方(対話の選択肢か、短い操作ゲームか)
  • ADV の立ち絵をドットで描くか、テキスト中心にするか
  • 難易度選択(初期資金の多さ)を付けるか

参考