M5Stack Tab5 · Performance Synthesizer

触れて、音を作り、演奏する。

Tab5 Synth は、オシレータ、マイク録音、外部 I2S 入力、ADSR、4 系統のエフェクト、パラメータ単位の LFO、プリセット、タッチ鍵盤を一画面にまとめた最大 7 ボイス・シンセサイザです。

7 voices最大 7 音のポリフォニー
6 sourcesSINE / SAW / SQUARE / TRIANGLE / MIC / I2S
17 targetsAMP と FX の各パラメータへ個別 LFO

クイックスタート

操作の基本は「対象を選ぶ → 下の横フェーダーで値を変える → 鍵盤または XY パッドで鳴らす」です。

音源を選ぶ

まず SINESAW を押します。SAW は明るく倍音が多いので、フィルタのない現在の UI でも存在感のある音になります。

音量を確認

AMPVOL を選び、画面下の横フェーダーを上げます。

音の輪郭を作る

ATK / DEC / SUS / REL を調整します。中央のエンベロープ図が値に追従します。

演奏する

下の鍵盤をタッチします。XY パッドでは X が音程、Y が演奏位置として使われます。

3種類のスキン

操作画面は 3 種類の外観に切り替えられます。スキンは表示だけを変更し、音色パラメータ、エフェクト、LFO、演奏状態には影響しません。

Retro Wood スキンのAMP画面
RETRO WOOD

Retro Wood

標準スキン。ウォルナット、真鍮、クリーム色の鍵盤を使った温かいビンテージ調です。

Metal スキンのAMP画面
METAL

Metal

ヘアライン金属、シルバーの縁、暗い操作面を組み合わせたスタジオ機器風です。

Neon スキンのAMP画面
NEON

Neon

シアン、マゼンタ、ライムの発光色とデジタルグリッドを使ったネオン調です。

左上をタップ

画面左上の TAB5 / PERFORMANCE SYNTHESIZER 部分、または 01 SOURCE の見出し部分をタップします。

順番に切り替え

タップするたびに WOOD → METAL → NEON → WOOD の順で切り替わります。

表示を確認

上部ステータスに WOOD THEMEMETAL THEME、または NEON THEME と表示されます。

起動時のスキン:現在の実装では起動時に Retro Wood が選ばれます。スキン選択は M1–M5 には保存されません。

01 · 音源

最上段で発音の元を選びます。ユーザーのいう “sing” は画面上では SINE(サイン波)です。SAW(ノコギリ波)を含む 4 波形に加え、録音とデジタル入力が使えます。

SINE

純粋で丸い音。サブベース、笛、柔らかいリードの出発点。

SAW

倍音が多く明るい音。ストリングス、ブラス、太いリード向け。

SQUARE

中空で電子的な音。8-bit 系、ベース、クラリネット風に有効。

TRIANGLE

SINE より少し倍音がある穏やかな音。ベルやソフトなベース向け。

MIC

押している間に録音し、離すとサンプル化。1 秒未満は破棄、最大 5 秒。

I2S

外部デジタル音声を音源として受信。現在の受信レートは 16 kHz。

MIC のコツ: MIC を 1 秒以上押し続け、録りたい音を入力してから離します。表示が MIC READY / SAMPLED / READY になれば演奏できます。Web シミュレータは UI 操作用で、実際の録音・音声出力は Tab5 実機で行います。

AMP · 音量とエンベロープ

AMP は「どのくらい大きく」「鍵盤を押してから離すまで、音量がどう変化するか」を決めます。ノブを選択してから、共通フェーダーで 0–100 の値を設定します。

LVGL capture · AMPLVGLシミュレータの固定キャプチャ
Tab5 Synth の AMP 画面
1AMP / FX / LFO / BANK タブ 2VOL と ADSR ノブ 3エンベロープ表示 4全画面共通の値フェーダー

音量

VOL
最終的な出力音量。歪みや複数音で音量が上がるときは控えめにします。

ADSR

ATK
Attack。押鍵から最大音量までの時間。小さいほど鋭く、大きいほどゆっくり立ち上がります。
DEC
Decay。最大音量からサステインレベルへ下がる時間。
SUS
Sustain。鍵盤を押し続けている間の保持レベル。時間ではなく音量です。
REL
Release。鍵盤を離してから無音になるまでの時間。

作例: パーカッシブな PLK は ATK を小さく、DEC を短く、SUS を低くします。PAD は ATK と REL を大きくすると、ゆっくり現れて余韻が残ります。

FX · エフェクト

エフェクト名のボタンは、選択と ON/OFF を兼ねます。OFF にしてもパラメータは編集可能です。選んだエフェクトの 3 パラメータが中央に表示されます。

LVGL capture · FXLVGLシミュレータの固定キャプチャ
Tab5 Synth の FX 画面
1赤いランプで ON/OFF 2選択中の FX 33 つのパラメータ 4処理順は左から右
DRY SOURCEDELAYCHORUSDRIVECRUSHOUTPUT

DELAY · 反響

TIME
原音から反響までの間隔。
FBK
Feedback。反響を戻す量。大きいほど繰り返しが長くなります。
MIX
原音に混ぜるディレイ音の量。

CHORUS · 厚み

RATE
揺れの速さ。
DEP
Depth。音程・時間の揺れ幅。
MIX
コーラス音の混合量。

DRIVE · 歪み

DRV
Drive。歪ませる強さとゲイン。
TON
Tone。歪み後の明るさ・暗さのバランス。
MIX
歪み音の混合量。原音を残す並列歪みにも使えます。

CRUSH · ローファイ

BITS
量子化の粗さ。値を上げるほど強いビットクラッシュ感。
RATE
サンプル更新の粗さ。高域が崩れ、デジタルな質感になります。
MIX
クラッシュ音の混合量。

LFO · 自動モジュレーション

LFO は低周波の波でノブを自動的に揺らします。AMP と FX の 17 パラメータそれぞれに、独立した Rate / Depth / Wave / ON/OFF が保存されます。

LVGL capture · LFOLVGLシミュレータの固定キャプチャ
Tab5 Synth の LFO 画面
1TARGET は直前のパラメータ 2LFO ON / OFF は対象別 3RAT と DEP 44 種類の波形

対象を選ぶ

AMP または FX で揺らしたいパラメータを選びます。例:音量なら VOL、ディレイ時間なら DELAY TIME。

LFO を開く

LFO タブへ移動します。上部の TARGET が意図したパラメータか確認します。

動きを決める

RAT は速度、DEP は振れ幅。SINE / TRIANGLE / SQUARE / RND から波形を選びます。

有効にする

LFO ON を押します。別の対象へ移ると、その対象専用の設定に切り替わります。

波形動き使い方
SINE丸く滑らかな往復ビブラート、ゆっくりした音量変化
TRIANGLE一定速度で上下機械的だが滑らかなスイープ
SQUARE2 値を瞬時に切替トレモロ、リズミックなゲート感
RNDランダムに変化不規則な揺らぎ、実験的テクスチャ

色の読み方: アンバー系は通常値(BASE)、シアン系は LFO 設定を示します。LFO 画面で共通フェーダーを動かすと、対象の元値ではなく選択中の LFO 値が変わります。

BANK · プリセットとメモリ

11 個の音色プリセットと 5 個の編集メモリがあります。GTR–SYN は、単純な波形だけでなく楽器ごとの専用倍音プロファイルと ADSR を読み込みます。M1–M5 は倍音プロファイルを含む編集状態を保持します。

LVGL capture · BANKLVGLシミュレータの固定キャプチャ
Tab5 Synth の BANK 画面
1GTR–SYN は固定音色 2RND はランダム音色 3M1–M5 は編集メモリ 4切替前のスロットを自動保存
ボタン意味音色の目安
GTR / PNOGuitar / Piano減衰する弦の倍音列/第3部分音を強めたピアノ系スペクトル
ORG / RECOrgan / Recorder1:2:3:6 を強めた持続音/基音主体で偶数倍音が弱い笛系
PAD / PLK / BELPad / Pluck / Bell柔らかい持続音/明るく短い撥弦/高次部分音を含む打音
BRS / BAS / SYNBrass / Bass / Synth低次倍音の厚いブラス/基音主体の低音/帯域制限した鋸歯状倍音
RNDRandomソース、値、エフェクトを組み合わせた実験音色
M1–M5Memory slotsスロット移動時に、離れる側の現在値を保存してから移動

ヒント:プリセット選択後に SINE / SAW / SQUARE / TRIANGLE を押すと、専用楽器プロファイルを解除して通常の基本波形へ戻ります。

演奏 · XY パッドと鍵盤

画面右の XY パッドと、下部の 2 オクターブ鍵盤はどちらも発音に使えます。タッチを滑らせる演奏にも対応しています。

PERFORMANCE XY

X 軸は MIDI 48–96 の音程です。SEMITONE は半音に量子化し、CONTINUOUS は連続音程になります。Y 軸は位置情報としてオーディオ側へ渡され、表現操作に利用されます。

TOUCH KEYBOARD

白鍵と黒鍵を直接押します。スワイプすると、前のノートを離して次のノートへ移ります。最大 7 ボイスのため、和音も演奏できます。

白鍵
自然音 C D E F G A B
黒鍵
シャープ / フラットの半音
範囲
表示鍵盤は C3 付近から 2 オクターブ